bed/
むらさき
わたしの体に
きまって愛の契約書がまとわりついて
不自由な倫理の檻の中に
わたしを閉じ込める
わたしのからだに
生きるという動詞をつけくわえた
あなたと詩という存在が
わたしの
ベッドで死ぬ自由を奪い続ける
絶頂の一歩手前で吸う空気は
いつだってつめたくて
喉の奥に眠る
暴力をなだめることができる
不器用だね と笑う朝日が
また
裸のわたしを包みこみ
微笑み返すわたしは
いつものコップで
一口 水を飲む
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