Lesson/落合朱美
 


たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる

時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる

いつの日かおとずれる
ほんとうに孤独な日々のために


窓の外を
のら猫が通りすがっても
声をかけたりしない

彼もまた独りで
生きなければならないのだから




戻る   Point(40)