七月のバラッド/狸亭
 
うもない永遠のような海風が頬をなぶる

サムイ島再訪楽園でのむシンハビールは旨い
ゴールデンサンドビーチリゾートオペレッタ
バンガローの屋根をおおう椰子の葉千枚
シャム湾のゆうぐれはあかるい無為だった
砂浜にねころんで『アタラ』にふけった
ひとおよぎしてビールをのんであらぶる
『ルネ』のとおい昔の時代にひたった
淡雪のようなヤーをだいて目をつぶる

黄金の砂海岸 海の微風 カンツォネッタ
闇にうかぶしゃれた名前がファッショナブル
意味のわからぬ人声がときに波音にまじった
コ・サムイの日々はまさに無為のリーブル。

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