Gimme Shelter/便乗鴎
は、僕らという避けられなかった台風のなかで
いや、自分から踏み込んでいったそこで
急速にだめになっていく
言葉で
表情で、
ちいさな綻びが気づいたらば
ついにセーターの二分の一をといてしまうみたいに
腫れ上がっていくばかりの心臓は
静かに、だけどとち狂ったように水銀を吐きだしながら破裂する
過剰に膨れ上がった 僕 が生み出した、
子どもには巨大すぎたストームの果てに
過剰に膨れ上がった僕がよりあつまった 僕ら という
永遠に終わることを知らないような暴風雨のなかの
小さな納屋で
脅えた
判りあえぬかなしみに 人間のどんな組織にも入りこんでゆく僕、
という意地 自尊心に
結果
僕らという集団のなか染みわたる
政治という毒に
……戦争が開始する…俺は避難所が必要さ…
楽しいことしかしらなかった から
楽しいだけじゃ駄目だと思っただけさ
優しいだけじゃ
きたないとおもっていた おとなみたいに
嵐なんか知らない安心の
永遠にでもそこにいることができた 揺り篭のなかにいて
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