冬空/石川和広
夜になると
考え事が増えて
朝も考えているけど
いつでも
今から
考えることができる
たくさんの雪の
物憂げなテレビニュースに押されて
僕は
やらなくちゃいけないことを
考える
生きること
ぶつかる肩
遠い涙
まばらに
その中にいて
人の作品について
語る
少しずつ
見えてくるかな
その人の波動
僕の罪
かきわけて
語れるだろうか
生きている
そして
夜に
犬が吠えない
室内で
僕は本を読もうとする
屈折した情熱
春は恥ずかしい
灰色の
目を持つだけで
ストーリー
あるいは
ストレス
社会から
浴びる位置に立つ
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