インディアンおばちゃん/maumi
※作中インディアンをネイティブアメリカンと
呼称すべきですが、詩作の関係上インディアンと
させて頂きました。関係者の方がいましたら
ご了承下さい。 〜maumi〜
インディアンのようなおばちゃん
リアカーを牽く
どこがどう似てる訳ではないが
インディアンおばちゃん
しいて似てるとするなら
その暖かそうな手か
ここでは女が狩りに出る
ここの男はダメになったのさ
似たような羽も首飾りもしてるのに
中身が空っぽなのだ
そちらでは
赤土の砂塵が舞ったとしても
ビクともしないだろうが
ここでは隠れて
出てきやしない
狩りを忘れた男はダメだ
でもね
一つだけ似てる所もあるのです
切れば流れる赤い血と
流れる涙の優しい心
失うはずのない類似点
信号ですれ違うだけの
インディアンおばちゃん
大丈夫 と声かけた
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