永遠のかたっぱし/ZUZU
隣のクラスの美少女が
休み時間に
ざわつくしじまのなか
窓際のぼくの席までやってきて
ぼくの手をにぎり
これが
永遠のかたっぱしよ
と微笑んだ
美少女はそのまま
開け放した教室の窓から
えいやっと
飛び降りて死んでしまった
先生が静かに静かに
と手をたたき
古文の授業がはじまった
いろはにほへど
ちりぬるを
どうしたものかと
思ったけれど
お昼に学食へ行っても
にぎってしまった
永遠のかたっぱしが
気になってしかたがない
ZUZU君いいね
いいのもってるね
なんて
友達はあいかわらずうわべの付き合い
隣のクラスへいくと
空席に美少
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