コドクの街/李音
明日になれば 何かが変わると
「明日」を待ってみたけれど
「昨日」から逃げ出せず
こんな とおくへ来てしまった
いつまで同じことに絶望し
何もない街を彷徨うのさ
聞こえるだろ
皆 みんな 泣いてんだ
なのに 泣くときは 独りきり
誰に希望もあげないで
誰の重みも支えないなら
変わることなどできはしない
何かが欠けてて おかしくなって
今日も日は出ず 月夜ばかりの この街は
悲痛な声が上がっても
振り返ることなく去っていく
気付いてるだろ 傷ついてるだろ
かけがえのないものを
見向きもせずに 踏みつけるな
聞こえてるくせに 感じてるくせに
鼓動は いつも鳴り響いているんだ
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