星よりも遠く/青色銀河団
 
夏のたかまりのなかで聴いた
あなたの魂の音は
秋のめざめのように
とても澄んでいた
世界のいちばん深いところで
ゆるされてる
そういう色を
していた

草色のゆめのなかに消えるために今朝も
東京のゆめのなかで消えてゆく
過去はゆめのくりかえしなのですから
くりかえしくりかえし
白いユリはぽとりとおちるのです
おちるユリがみるゆめの
白い砂にゆびを
埋めてゆくゆめ

その白い砂は
噴水のように
その白い砂は
噴水のように


星よりも遠く
消えゆく光が
いまでもむしょうに
恋しいのです


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