あした天気になあれ/羽音-fine-
 
やらなきゃいけないことが増えると同時に
やりたいことも増えていくから
何も手付かずなジレンマばかりで
人のせいにして逃げだしたいんだ

遠い未来まではあっというまだけれど
明日まではやたらと永くて
その反対もあったりして
何をしても何かに縛られる気がしてたんだ

ある日の空
凍えそうなくらい寒い空気を
溶かすだけじゃ物足りないくらいの橙の夕日は
端っこから染め上げてくる夜空をも照らして
ふわりと滲んだ夕焼けを描いていた

あまりに脆く
あまりに弱く
溢れる涙は自分を隠せず
ただ黙って沈んでいく夕日が
滞ってうずくまっていた心に
ほんの少しだけ強さを与えてくれた

広がり始めた星空の下
白い息吐いて迎え撃つ明日を見つめて
まだ消しきれない後悔を抱えて
それでも前へって強く思うんだ
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