陽射しに/
砂木
邪魔な清いものから葬る
熟れた憎しみは
やさしい殺し方を知っている
刺すかわりに 微笑み
逃げられないように 思いやる
決して ひどいなどと 回りにはみせない
とどめは 自業自得に陥れる
地獄の一丁目なら いつも心にある
天国にいる人には会えない
憎んでいれば悲しくない
憎まれれば なお悲しくない
辛くない 愛がないから
どこまでも憎んでいくのは気持がいい
だから正気に戻そうなんて 思わないで
信じるなんて 言わないで
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