愛の症状別言語療法/藤原 実
愛の症状別言語療法
アンチセンス療法(antisense therapy)
ウィルス感傷症、悪性言語腫、扇情症など多くの病気の原因は、突きつめていくと、遺伝子で
ある。DNAがその源である場合が少なくない。この遺伝子から作られるメッセンジャー(m)
RNAが、悪性意味質を合成し、それが病気を引き起こすのである。この遺伝子、あるいはm
RNAに直接作用して、働きを抑えるものが、アンチセンスである。アンチセンスは、現在の
ところ、mRNAに特異的に結合する核酸で、センスつまりRNAの情報をさえぎったり、R
NA自体を切断したり(リボザイム型アンチセンス)する。
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