秋夢/
大城 小町
朝の光で目覚めた僕は
芋虫のように畳を這って
何をするでもなく
見上げた空は何処までも青く
身体をくぐり抜ける風は
夏の思い出とともに過去へと向かい
今ではない未来に
想いを馳せて
窓辺の光で目覚めた朝
蝶になった夢から覚めた
いつかあの空へ羽ばたけるように
今は汚い芋虫でも
今日も生きていこう
戻る
編
削
Point
(2)