秋夢/大城 小町
 
朝の光で目覚めた僕は

芋虫のように畳を這って


何をするでもなく

見上げた空は何処までも青く

身体をくぐり抜ける風は

夏の思い出とともに過去へと向かい

今ではない未来に

想いを馳せて


窓辺の光で目覚めた朝

蝶になった夢から覚めた


いつかあの空へ羽ばたけるように

今は汚い芋虫でも

今日も生きていこう
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