窮鼠猫を噛むとき私たちは窮鼠であったか/umineko
初はほのぼの系で 中ほどに強い意見 終わりは希望が見えるように
字数の関係で趣旨を変えない程度に調整する場合がございます
テキストの印象がたった1行で豹変することくらい
中也だって嘆いていた なぜ新聞社は醜悪な改行をほどこすのか
よごれち ま ったかなし みに
一億総懺悔一億総白痴一億総感動一億総ブログ
テキストは
送電線の中で奇妙に矮小され拡大され再生産されて
相似の条件は2つの角度が等しいこと
カイコ蛾の幼虫はモスラになりましたがそれでも地球を愛しています
あなたと私 2つの角度は
情報とは操作するもので科学ではない
あるいは操作するものという科学である
正しいものはそこにはいない
詩 にはあるか
詩 そこにあるのは個人である
私たちはみんな野ねずみ
窮鼠猫を噛む 万来の喝采
本当に戦うべき相手は いつも別の場所
私たちは踏み敷いていく
みすぼらしい野ねずみの姿で
傷つけたものたちの数を数えようにも
両指は 足りない
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