今日も詩のある夕暮れを/umineko
から、まあいろいろなんですけどね。
観察するために、その場を離れる。合戦の前に、それはふるさとだったり、かけがえのない人だったり、あるいはここでない別の次元のその場所に、武者たちは思いをはせる。当事者であって観察者。それもひとつのバランスだった。
今。観察者と当事者は別々のカテゴリーにくくられてしまった。そうだろうか。本当は、同一の意識同一の肉体よりそれは発せられるべきではないだろうか。
詩人、っていうカテゴライズが、実はあんまり好きじゃない。別にいいじゃん。詩を書く人で。気負いもなくその瞬間を、当事者と観察者をさまよいながら、ゆるゆるいくよ。
まじわらない。頼らない。ただ並んで歩いていく。
そんな風な夕暮れの、冬の歩道のように。
詩の意味と愛の意味。
少しだけ、似てる。
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