きみにとってぼくがそうであったように/
よねたみつひろ
きみにとってぼくがそうであったように
ぼくらにひとつの指針がしめされた
きみが分娩台の孤独のうえで
あたうるかぎりの醜態をさらしていたとき
ぼくはのんだくれて みすぼらしい自分の影を
ぼろぼろな夜の地図にさがしていたんだ
そのようにして希望は産みおとされた
ぼくにとってきみがそうであったように
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