ロゼオの細胞/
岸
数時間後の漏洩は私へのともしび
幾千の細胞が剥がれ落ちた皮膚には深い溝が
もう生きた、九日を行ったり来たりして
下駄を落としてしまったからもう駄目だった
耳鳴りの海が、やがて私を見離してしまうから
消えてしまったらそこで
戻る
編
削
Point
(2)