着物に眼鏡って良いよね。/ch1baken
 
彼の一日の始まりは、欠伸で昨日の溜息を吐き出す事。

全て吐き出す間も無く、煙草の煙を肺へ閉まい込む。

10分、遅れて起きたから食べて行く暇は無いけれど。

今日一日を考えると、もう沢山だ。


日常の災難を矯めつ、眇めつ覗き込み、歩み危ぶむ無かれ、今凱再燃す。


「良く働いた」その一言を呟く様に言い聞かせる。

「きっと明日は」って見ずに流せたら何処迄行けるかな。


雪幻の境地に、風車、津波押されず希代の退化、差し詰め階段に。


彼の一日は夢に備えて身支度する事に終始。

笑止、夢が夢である事に気付ける様、夢に夢を託す。
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