戦う国/maumi
 
平原に骸の数だけ



流れた時の数だけ   

腐敗

幾重にも重なる蹄の史跡

行く場のない魂は
登ることなく漂よを水滴

鈴の音が導くんは  

清流 

傷つく死者の清流をすくいて
入れ物を空に


平原に一本の  



流れた時の数は解らないが
多分   



目をとじて史歴に想い馳せ
眠れる魂の鎮魂

平原に咲く朝顔の弦を弾く音は
鈴の音にも似て

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