新年に/竹節一二三
たとえば空にうかびあがる
手足はばらばらの方角にむき
雲は行き手をはばむ
鍾乳石のように垂れ下がった祈りを
明日のわたしは眠りながらおもう
昼が去り
夜が迎えに来れば
わたしは指先からくらやみにひたし
今日のわたしを片端から忘れ始める
新しい年がきたからと
なにが変わるのかといえば なにもかわらない
ただわたしに焦りをうみ
なにも出来ないことを不安に思わせるだけ
全てが過去になり
わたしの未来は死に近づいている
指先が動いたということも
記憶しなければ過去にすらならない
新年を思いながら
ポンカンをむいている
わたしの明日は
まだまだ白紙
やることリストのメモ帳に
二重線を引きながら
ためいきを つく
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