いま、ここに、ある/米倉瑠学
 
むかいあう
すきまから
ひがのぼりはじめた
うまれたてのひかりを
ぼくらは
ぼくらのために
ふさいでく
ほほの
かたがわだけ
あたたかく
かたがわだけ
つめたく
うるおいながら
しだいに
うしなわれてゆき

一つの影絵となって

いま、ここに、ある







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