塩素の木/岸
窮屈な塩素の木に垂れ下がるのは死体ではありますが、
先は無いということなので勝手に解釈をさせて戴いて居ります
ドレークの海からの便りだけを其の浜辺は大事にしているので、
役に立つという単語はこの世界にとって意味を成さないのだろうと思いました
スーツのポケットに小さな人形の足を入れておけば、きっと明日も晴れるというのは知らない人の言うことなのでしょう
信じてやまないは眼球だけなので、冷蔵庫にしまって忘れたら良いと思います
孤独を齧るのは、あの薄気味悪い鳥の剥製で良かったのかも知れません
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