冬の円盤/
たもつ
船をまたぐ
昨日より長くなった分だけ
自分の脚に目盛を入れる
円盤のような声で
おしゃべりをする少女たち
そのフードの中には
いくつもの星が散らばっていて
誰も知らない星座に輝いてる
僕らは腰をかけていた
不定形の椅子はやがて波となり
繋いだ手の間をすり抜けると
遠いところで沖となった
今日は人の幸せのために嘘をついた
という嘘を
自分たちのためにつきたかった
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