ゆううつとぼく/
白雨
さらば
ぼくのこいびと、
ゆううつよ・・・
おまえのおかげで、
ぼくのよきひと(・・・・)は
いつもほしのように
かがやいていた・・・
けれど、
あたらしい太陽が、
おまえを奪いにやってきた。
あたらしい火のたねが、
しずかに天から舞いおりてきた
なみはうねり
やまは熱にもだえた・・・
よく聞け、
ぼくのこいびと、
ゆううつよ
さらば、
ほしぼしとともに
燃えて灰になれ!
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