生死/葉leaf
をていねいに押しつぶして。私はあなたと符合しない、誰も私を打ち消すことはできない、水の旅路が刻まれたその寝台だけが、あなたと符合して、終わることのない産声をあげています。
――大地は月へと小さな祈りを祈る、それが引力の本質だ、俺は人間へと大きな祈りを祈る、それが遁世の本質だ、無は俺の内にも外にもあるので、俺にはもう祈ることができない。蝋の溶ける音が燃えている、蝋に溶ける音は冷えている、蝋燭はおのれが輝いていることを知らないのだ。白煙はもう俺の胸にまで届いた、涙はさまよいさかのぼり。俺はお前に符合してみせる、雨となり、お前の心をめぐってみせよう、ああ、この石眼!
――ああ、ついに逝ってしまった、彼の家は消え、彼の愛した人も消え、ただただ春雨が降りしきる。私の血はまた赤くなる、私はまた獣になる、次の降誕のときまで、しばし精霊を殺しましょう。
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