本当に、私のこと好きですか?/Lily of the valley
あの日、聞いてみたくなった。
小さなベッドの上で二人、腕枕をしてくれるあの人にしがみつきながら、泣きそうになるのを、必死にこらえて、言葉を探した。
言いたくて、聞きたくて、どうしようもなかったのに、言葉が出てこなかった。
体が震えて、聞こうとする度に、涙が溢れてきた。
それでも、必死に言葉を搾り出して、問いかけてみた。
『本当に私のことが好き?』って。。。
不安だった、この言葉を聞くことが。。。
返ってくるかも知れない返事を予想するのが。。。
それでも、一ヶ月ぶりに会っても、部屋の中で体を重ね合うだけの関係が、なんだかとっても寂しいもののように思えたから。。。
段々と、話
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