冬木立/umineko
 
たぶん駄目なんだと思う

だぶん
僕らはどんな時代も
ぽつんと
ひどく孤独で

それを紛らわせるために
抱き合ったり
迷い込んだりするんだろう

時々
彼女を思い出す
彼女のやわらかさを思い出す

世界は
波のように孤独で
重く湿った空気の影に
誰かが
うずくまっている

今なら
ごめんねって言えるのだろう

一番
孤独だったのは 君
 
 




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