冬木立/
umineko
たぶん駄目なんだと思う
だぶん
僕らはどんな時代も
ぽつんと
ひどく孤独で
それを紛らわせるために
抱き合ったり
迷い込んだりするんだろう
時々
彼女を思い出す
彼女のやわらかさを思い出す
世界は
波のように孤独で
重く湿った空気の影に
誰かが
うずくまっている
今なら
ごめんねって言えるのだろう
一番
孤独だったのは 君
戻る
編
削
Point
(5)