夢の跡/
大城 小町
浮遊し切ったグレーの吐息は
眩しいほどの黒に溶けて
疲労しきった三日月を
粋な靴に押し込んだ夜
外は昨日の残骸が
そこらじゅうに転がっている
軋む肌に慣れた夜明け
アメジストの空
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