in between my thighs/むらさき
灯の黄色い明かりを吸い込んでしまうほど
大きなため息をついた後
あたしの太ももの間に頬を寄せ 目をつぶって
やわらかさとか温かさとかを確かめていた
そして
願いはじめた 平和を
誰かに
ご飯を食べたばかりの人たちを殺したり
殺されたりしないような
それはすなわち
ニトログリセリンを作ったり使ったりしないような
つまり
赤土の上にふっとんだ片足を拾いにいったりしないような
世界にしてくださいって
太ももの間でえらく懇願するものだから
あたしは何か言わなきゃと本能的に感じて男に思わずこういったの
ここがあなたの居場所よ
ここがあな
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