冬の想い/ジム・プリマス
 

ごろごろと激しい風

暗い寒い曙の

にぶい暗澹と

かすかな展開への予感にゆれながら

始まる冬の朝

想いの外と内にある

自己と他

肉体と天体

地球と天球

その厳かで

厳粛なバイブレーションを

いつもよりわずかに明瞭に感じさせる

冷たい空気に

透明になってゆく意識の延長線上に

閉塞してゆくこの世界の日常の

出口を

無意識のうちに探している

本当の自由と本当の真実

その確かな証を

また探している


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