ガム/柚姫
 



君の言葉はいつもミントのガムを食べているみたいにスースーしてて

すごく気持ち良いんだけど、

ときどき目に染みたり

傷口に染みたりする

私の言葉はブルーベリーガムのように甘ったるいけど

時間がたつと味っけがなくなって

その言葉前にも聞いたよ。

って、全く面白みが無くなる

なんでだろう

すごく愛していたよ

あなたのためだったら

一生かけてもいいから

星の数さえ数えられる覚悟はあったのに

あなたはその寒さに耐えられるほどの気力さえも絞り出す勇気はなかった

いつも温かい部屋の窓から月ばかり眺めて

私の気持ちを少しでも感じ取ってくれていましたか?

好きだよ。って

あなたにはその意味が通じていましたか?

通じていないでしょう

あなたはガムを包み紙にだし

ごみ箱へ捨てた

新しいガムを求めて

ねぇ

今噛んでるのはどんな味?



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