結晶/
米倉瑠学
歩きなれた 街路樹も
白く 消えていく
オレンジの ガーベラも
白く 消えていく
ポケットの 葉書も白く
白く 消えていく
僕は 仰ぐ
瞳に つもった
瞼は なにかを つつみゆく
頬を つたい往くものに
名前などなかった
戻る
編
削
Point
(0)