ヒュドール/
舞
空の蒼が凍みるように美しい
夜の藍には、星と月が美しい
帰る場所を喪くしました
またひとつ
氷ったものたちが砕け散って、
ばらばらのこころを晒すでしょう
それでも
灰色の空はいつしか澄んだ透明な空に
すべてが氷る、それは美しい季節
帰る場所なんてなくても
すべてはいつか、此処に還るのだから
※※
空を見上げていた
雪が降りそうだったから
かじかむ両手を繋ぎ合わせて
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