公転/大城 小町
 
鋭角に

とても鋭角に刺さる

冬の陽射し

うつむいた僕の背中

撫でる様

傷ついた指先

染みる

痛みをかみ殺し

窓辺のサボテンの棘

刺さっている事も忘れ

水辺の蒲公英

見る事も忘れ

それでも地球は廻るのだろう

痛みを忘れ

全て忘れ

何も感じず

ひらひらと



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