「 底のない鏡。 」/PULL.
 






底のない鏡に向かい、
自戒を込めて。




近しい人に、
わかる言葉だけで、
書きはじめると。

あなたは途端に、
「うた」を喪います。

声は小さく、
響かなく。

お隣にすら、
届かない。

かつて、
そうであった。
あなたの言葉は、
何処ですか?。

底のない鏡。

あなたの言葉は、
もう其処にはない。












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