靴下の夜に/nm6
 
こんな気がする。


書きつけるぼくらの身の上は怠惰で、
ありふれた人に、靴下の夜に、
まるい、まるい気持ちを。


   ぼくには、いざというときはないからだ。
   とるにたらぬこという人にだ。
   人にだ。いうこと人にだ。





セイ、カンペキナセカイ。味がある茶色の小さな箱の中の、四本足の小さな箱の中で赤く光るぼくらの怠惰の、靴下の夜に。それならば死ねばいいと思っている。自分のまわりで起こっている。もうセイ。一番健全なのがこれだ。そうでないと思うのはどういう本能なのか。不条理だとカミュはいう。ぼくらはプレゼントをまわす。セイ。まるい月の夜に、気持ちが
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