今を行く者〜真冬vor.〜/大城 小町
 
山間を転がる冷たい太陽
三日月にぶら下がった生ぬるい吐息
滴り落ちた疲労
アスファルトに広がる波紋
帰り道
アスファルトは足に絡みつく
底なしの沼のように
右足を抜き 
そっと胸をなでおろす
左足を抜き
明日への希望を再確認
また右足を抜く
先に進むために
今を生きるために
過去を描くために
未来に還るために

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