16歳/リヅ
 
傷だらけの手首に香水は染みたでしょう
いつもどこかで貴女のことを気にしているよ
私たちはお互いに女だからキスも抱きしめることもしないけれど

化粧をすることを覚えて
香水をつけることを覚えて
そうやって覚えていった
いくつかのおまじないが貴女を幸せにすることを願うよ

いつか二人で原宿の美味しいクレープを食べに行こうぜ
空気を入れすぎた風船がはじけるように悲劇が起こるなら
幸せはグラスにソーダ水を溜めていくことだと思ったんだ
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