小説のプロット的なもの/haniwa
ようがなかった.
車に乗ってどこかに封筒が落ちてないだろうかと探すが,見当たらない.
びりびりに破いてやろうと思ったのに.
きっとあの手紙は僕がそうするだろうと感づいて
自分からきみの郵便受けに入っていったにちがいない.きっとそうだ.
2,3日中には何食わぬ顔をして君からの返事が届くのだ.
そして僕はプロセスを大事にして封をゆっくり空けて,開いて,それから読むだろう.
届いてしまった手紙に対して,ほかにとるべき行動があるか?
いつもの道の工事が終われば
この迂回路も消えてしまう
悪ガキどもがポストの中に空気をつめた事件から数年たった今
僕にできることは何か残っているだろうか
僕はずっと考えている.
ずっと考えている.
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