愛と知り/
みしま
この世に
絶対的なものがあるとするならば
それは愛を慕う人の心だ
その時軸がどれだけ折れ曲がろうとも
如何なる壁を乗り越えようとも
その目はいつも よしなに愛を見つめる
愛を信じぬ者の中にこそ
絶対的な愛への憧れがある
その期待は 苦心にも大きい余り
不安と成り代わるだろう
しかしその目は擦り切れながらも
決して行く先を、捨てさせはせぬのだ
この
見つめる先には
自我の果て
無に溶け込んだ愛がある
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