雷雪 (らいせつ)/たりぽん(大理 奔)
彩りが白く染められ
輝きが覆い尽くす
秋に重ねるから美しい
君の
季節に染まったほおに
想いが重なれば
雪景色のように
清らかに美しいだろうか
それとも
ただ冷たく寒く指先を凍らせ
覆い隠された罪の毒で
互いの鼓動が静まっていくのを
深い眠りの中で聞くだけなのか
轟雷をはらんだ雲から
吹きすさぶ雪が
ナイフ突きつけながら
恐ろしい冷闇で
私の真実を
問いつめるけれど
降り積もった雪に
行方を阻まれ
街灯の下
激しく
暗く
震えるだけなのだ
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