あるパーティーにて/アシタバ
古めかしいホールのような場所で見知らぬ人が
懐かしげに笑いかけた
腐りかけの甲殻類の臭いがしてきた
いつの間に
おかしな縫いぐるみを頭にのせた
全裸の人たちのなかにいた
気味が悪いほど上機嫌にはしゃぎまわっていた
黒い油のような飲み物が振舞われた
ソレヲノムト×××ニナルノデス
×××になどなりたくありません
というと見知らぬ人の懐かしげな笑顔が消えた
サア
と無理に勧めるので
もう一度
×××になどなりたくありません
というと
おかしな縫いぐるみを頭にのせた
全裸の人たちが静まり返った
身動き一つせずこちらをじっと窺っていた
息苦しい沈黙が流れた
突如おか
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