スカイ・メール/松本 卓也
 
どんな短い言葉にも
裏に潜んだ思いを読んで
一人憂鬱な帰り道

僕らの間に一つでも
信じれる絆があるとして
それは声とか温もりだけでなく
時に絵文字であったりしてさ

今日何度目かポケットを
飽きもせず確かめてみるけれど
猥褻な文言に溜息を一つ
通報しても気は紛れなくて

疲れが滲む薄い影に
やめようかって語りかけても
何も解決しないのに

今度いつ会える?
僕の願いを乗せた紙飛行機
夜空に掻き消えていませんように

戻る   Point(1)