スカイ・メール/
松本 卓也
どんな短い言葉にも
裏に潜んだ思いを読んで
一人憂鬱な帰り道
僕らの間に一つでも
信じれる絆があるとして
それは声とか温もりだけでなく
時に絵文字であったりしてさ
今日何度目かポケットを
飽きもせず確かめてみるけれど
猥褻な文言に溜息を一つ
通報しても気は紛れなくて
疲れが滲む薄い影に
やめようかって語りかけても
何も解決しないのに
今度いつ会える?
僕の願いを乗せた紙飛行機
夜空に掻き消えていませんように
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