ものわざわゐ/
アシタバ
濁る水のほとり凍て石を
つまぐりつつ死人はわらめく
騒ぎ落つ枯れ葉あかく
みょうとして沈黙ににたり
くらめき惑う
せらせらと
せらせらと
腐肉をこそぎ
白糸のたばしりに
太きくちばしは酔う
ひだまりに
羽音の透かし絵
忘却の雲間にまぐれ
越えゆく身のあくがればかり
いかんともし果たせず
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