黒頭巾ちゃんは酒乱/チアーヌ
んを背中から羽交い絞めにしています。
「放しなさいよ・・・・」
そう言ったものの、黒頭巾ちゃんももう動けないくらい疲れきっていました。
「何やってんだよ、もう」
振り向くと、おおかみがため息をついていました。
向こう側では、子うさぎちゃんがテーブルに突っ伏して寝ています。
お店の人たちは、皆無言で片づけをしていました。
「なんであんたがいるのよ」
小さな声で黒頭巾ちゃんが言うと、
「青頭巾ちゃんから電話もらってさ。たまたま近くで飲んでたから良かったけど」
「そうなの・・・・。で、青頭巾ちゃんは・・・?」
「柴犬とどっかに行ったぞ?」
「え?柴犬は確かあのうさぎちゃんの彼氏だ
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