黒頭巾ちゃんは酒乱/チアーヌ
り込んでしまいました。
ふたりで座り込んで、ぼうっとしていると、次第に、そこかカラオケバーだということがわかってきました。昔ながらのスナック風。なんでこんなところに入ってきてしまったのか、酒が回りまくっている黒頭巾ちゃんと青頭巾ちゃんにはさっぱり理解できません。でも、いつのまにか、二人はそこにいたのでした。
そして、当然のことながら、その店の中にはうるさいカラオケの歌声が鳴り響いていました。
「へー、ここカラオケするところなんだ。わたし歌っちゃおうかなあ」
「歌えば?」
二人はダラダラと言葉を交わします。しかし、その聞こえてくる歌の下手クソなこと。そちらを見てみると、ちょっとかわいいヤン
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(6)