夕陽の砂時計/たりぽん(大理 奔)
 
風の筆で残す暗号は
地図のため息と
おたがいの足跡をかくして
いつも同じかたちに戻ろうとします

その度に行方は
なぎさに吹き寄せられて
波に、雨に、さらに細かく
見失ってしまい

やはり僕らは
この境界線で
一時間に十五度ずつ
傾いていくのですね









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