彼女/ナオ
毛羽立っているのも気にせずに
永遠に着古してしまいそうだから
新しいジャージを買ってあげよう
うんと肌触りのいいやつを
味付けの配分がわからなくなって
調理器の前でしかめ面をするので
最後の味見は俺の仕事
スパイスは君の笑顔で
君の鼻歌はノー天気だし
時々音を外しているけれど
ステレオの音飛びと思うことにしてるんだ
俺のお気に入りの歌だから
俺の前ですら泣けない君のため
用もないのに散歩して
少し早めに帰ってくるんだ
涙が光るのを見たいから
何気ないコトバに裏を見てしまう君は
戸惑いながら俺を責めるけど
普通の顔をしていよう
君の悲しさには寄
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