トモダチ/dew
ふとした瞬間に
還ってくる彼らの声
意味もないことで
笑い合ったね
支えあうとか
本当の意味も分からずに
薄っぺらい情愛が
僕らを包んでた
本気、だったよね
かりそめのものだと
きっと分かってたけど
確かにその言葉に
僕らは支えられていたんだ
嫌なこともあった
泣いたこともあった
意地を張って
ごめんね、って言えなかった日も
みんな好きだった
大好きだった
憎んだり
本気で腹を立てたりした
だから
大好きだった
もう戻れない日々
ぬるま湯の揺りかご
ふとした瞬間に
還ってくる彼らの声
妙に微笑ましくて
何だかとても切ない気持ち
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