受験/バンブーブンバ
 
芯 が 折れた
芯 は
ピキッ 
と ガラス を
こすった


芯 は 
なかなか 
頭打ち 
先のほうで
ピストン


カップを 煽る 渋る 
頬 底は透ける 
程しか なくても 
煽る 程の
時間は過ぎて


小さい芯 
だから
つまっている
のか
冗談じゃぁ ない


と、ののしるように
カフェの窓際 一人 
少年 
カチカチカチカチ 
鳴らして いた


ぼくは 去り際
椅子の足元 
絡んだ マフラー 
拾って 彼の 
そばへ


置いた


雪は
ことしも
降り始めていた


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